新刊チェック(26/08/23-29)&お知らせ

根付くのって難しい
本屋lighthouse 2026.08.05
誰でも

週1バイト先の書店が閉店します。10月25日(日)の19時。上の記事にも書きましたが、もともとここでがっつりバイトをしていて、自分のお店が始まってからも雑用的な感じで勤務し続けていました。まだまだ書きたいことは出てくるはずなので、そのときにでもまた。とりあえず、9月と10月は少し本屋lighthouseの営業を休みにして志津に行く日がいくつかあります。閉店に向けてのお祭り的なあれこれが控えているようなので、そのヘルプに……。しんみりした閉店は似合わないからね、このお店は。

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新刊チェック(26/08/23-29に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます

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亜紀書房 この身体で生きていく

9784750519210

“からだの声と向き合い、人生を変えた人びとの姿に、いまを生き抜くヒントを探る50編”。伊藤亜紗『体の居場所をつくる』(朝日出版社)と呼応するかのような本ですね。期待しています。身体感覚を失ったコミュニケーションは世界を崩壊させる、と最近は誇張ではなく考えてます。

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書肆侃侃房 〈家庭の天使〉を殺す時間

9784863857377

“戦後女性探偵作家たちはなぜペンを執り、なぜ消えたのか?ジェンダーの規範に挑戦し、既存の枠組みでは回収しきれない「社会の歪み」を炙り出した彼女たちの探偵小説は、抑圧に対する切実な〈抵抗の文学〉だった”。「家庭の天使」「屋根裏の狂女」など、家父長制に関する文学のキーワードはいくつかあるわけですが、それらと日本のミステリーが結びつくというのはなんというか……アツい!!(「屋根裏の狂女」と書いて思い出したんですが、ジーン・リースの『サルガッソーの広い海』はどこかで復刊しないんでしょうか……ブロンテの『ジェーン・エア』と一緒に新刊で売りたいのです……)。

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サッフォー シモーヌ 2026年夏号

9784911592045

今号の特集は「フェミニズムの右傾化に抗するために」「「買春処罰」の現在地」の2本。他者化する(そして排除する)ことが根本にあると、反差別という目的でなにかをやっていてもおかしなことになってしまう、のではないかと感じています。そのあたりのことを考えられる特集になっている気がしますね。

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晶文社 豪雨災害から身を守る

9784794980663

“30年にわたり数々の災害現場での実地調査・研究を重ねてきたスペシャリストが、「豪雨災害」の実態と対策について余すことなく解説する、必携の一冊”。とはいえ災害対策の基本は「公助」にあるべきなので、本書を読んで得た知識を使って政府に正しい対応を求めていくという「自助」を見せつけていきましょう。批判ばっかりで具体的な対案がない、とかいうナンセンスにもこれで返せますね。

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晶文社 ハラスメント最終報告

9784794980656

“私は本書において、ハラスメントを「問題の個人化」を超えた観点から眺め直そうとしている。ハラスメントという感情や傷つきを問題にするところまでやっときたのなら、それを個人単位の良し悪し、加害・被害のような単純化した二項対立的議論や、新自由主義の申し子である「自己責任論」の延長線上から離したいのだ”。環境=システム=構造の中に入ってしまうと、我々は例外なく「そういう振る舞い」をしてしまうものなのだ、という前提を共有する必要があると思っていたので、本書のこのステートメントだけでも非常に価値があると思います。

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青弓社 パチプロを哲学する

9784787235787

“インタビューや座談会から、あまり語られないパチプロの声を明らかにする。そして、パチンコが社会に適合できない人のセーフティネットを担っていること、当事者も支援者も、依存と支援のはざまで共存を模索していることを照射する”。本書も「他者化をしない」という観点から読むことができる重要書だと思います。セックスワーク論や薬物使用とも関係があるかも(薬物使用に関しては『薬物戦争の終焉 自律した大人のための薬物論』がおすすめなのでぜひ)。

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柏書房 紙の上で考えることの歴史

9784760156771

“これまで見落とされてきた「ノート」の役割と魅力について、さまざまな角度から検証していく。私たちは書くという行為を手放してはいけない。それはデジタルの時代だからこそ気づかなければならないのだ”。脱SNS&インテルネッツを目標のひとつにしたい機運が(個人的に)高まっているので、ナイスタイミングでの刊行!

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フィルムアート社 音楽はどこに根づくのか?

9784845923304

“DAW、ファイル共有、ストリーミング、オートチューン……音楽をめぐるさまざまなデジタル化は制作・流通・聴取のスタイルを根本的に変えてしまった。しかし世界各地に根付いていたローカルな音楽は駆逐されてしまったのか?それとも、別のかたちで根を下ろしているのか?”。これまた個人的な興味関心から楽しみにしている1冊ではあるんですが、音楽業界と出版業界は類似している点も多いと思うので(物理vs電子という本来必要ない二項対立で語られがち、「消費」の文化になってしまうのはどうなんだろうね、とか)、そういう読み方をしてみてもいいと思います。脱SNSする必要がある、というのはこういうことのような気もするし……。

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ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』(白水Uブックス)特製ブックカバーを作りました。訳者の岸本佐知子さんに掌編を書き下ろしてもらって、それを印刷しています。1枚100円(税込)。無料配布はしません。独立書店ネットワーク加盟の書店を中心に、販売希望のお店があればそちらでも入手可能にします。詳細はこちら

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今週のお知らせコーナー

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今年は8月17日(月)〜21日(金)の5日間を夏休みとします。19日(水)は神奈川県大船のポルベニールブックストアでなにかやっている予定です。いずれ金野さんがなんらかの告知をすることでしょう!

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①定期読書会&イベント関連のお知らせ

・8月30日(日)14時〜16時 高橋くん読書会

→今回の課題テーマは毎夏恒例の「夏休みの読書感想文」。書いて提出、書こうと思って間に合わなかった、書くつもりなど一切ない!(しかしみんなのは読みたい)、などなど動機は不問。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。

・9月21日(月・祝)12時〜14時 「文学作品をわからないわからない言いながら読む会」

→今回の課題本はペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(白水社)。詳細と申込はこちらから。

・2026年9月20日(日)14時~19時 刷る刷るクラブ(主催:FROM THE HELL MAGAZINE/ayano)。定期開催になりました。シルクスクリーンでええ感じのデザインを印刷しようぜ〜、というイベント。予約は不要、参加費と印刷したいもの(Tシャツとかトートバッグとか)を持ってきてください。あと世界平和の気持ちね。詳細はこちらから。

②〈特別イベント関連〉

・〈映画上映会〉6月28日(日)映画『医の倫理と戦争』上映会は無事終了。好評だったので近いうちにまたやります。会場は店内奥の部屋。会費は無料です。詳細はこちらにて。

・2026年8月8日(土)16時30分〜18時30分 蛸みこし差別抵抗論ワークショップ、開催します。“ぐにゃぐにゃした竹製のお神輿「蛸みこし」を担ぎ、対話を重ねながら、共生社会の実現について考えるワークショップ”。詳細はこちら

・2026年9月5日(土)13時〜15時 岸波龍『四坪の本屋はなにを考えているのか』(書肆imasu)刊行記念イベント 「幕張と本郷の本屋はなにを話そうとしているのか」、開催します。詳細と申込はこちら

・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら

③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ

④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。

ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و

⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

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出版社の方へ:書評や本の紹介記事をこちらのレターにて配信することが可能です。執筆条件はこちらが叩き台になりますので、内容含め気軽にご相談くださいませ。

この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。

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