忘れていくものの記録260810〜23
8月10日(月)
ひたすらだらけて時間を過ごし、夕方から志津。
強く集中された注意、受動的で鮮明な想像力という特異な条件において、これらの麻痺させられ熱狂した人々は、必ずや新しい環境の魔術的魅力に屈することになる。彼らは見ているものを何でも信じる。そして彼らのこの状態は長いあいだ継続する。ひとりで思考するのは、他人の精神を通して思考するより、つねにいっそう疲労するものである。そのうえ、人が、いかに活気に満ちた環境を生き、高度に張りつめて多様化した社会を生き、新鮮な視覚、新しい書物や音楽、つねに更新される会話をいつも提供されようとも、その反対に、彼は次第にあらゆる知的努力をやめるようになる。こうして彼の精神はますます愚かになり、同時にますます興奮させられて、私が述べているように、夢遊病者になるのである。(p.274-275)
SNSと現代人の話すぎるが、これが書かれたのは1890年。ガブリエル・タルド『模倣の法則』。
8月11日(火)
祝日なのでお店をあけるが、台風直撃で天気が不安定。14時くらいからは雨も強くなってきて、結局売上は3500円のみ。しかし積読を可視化する本棚の制作に成功。しかもかねてからの懸案だった通路スペースの拡張も同時に解決し、そのうえ新たに棚を買うことなくつまり無料で実装に成功。クリエイティヴィティの塊のような時間を過ごした。クリエイティヴィティと収益が結びついていないが、本来そのふたつは結びつかないものなのかもしれない。なぜ結びついてしまったのか、そして結びついていないといけないとまでなってしまったのか。私は今日ずっと楽しかった。なぜそれだけではいけないのか。
満足気分で帰宅。帰宅途中に雨足が一段と強くなりびしょ濡れわんちゃん。閉店間際に入店し雑誌が1冊のみ買われた、あの時間とのトレードオフ的なびしょ濡れ。しかしたまにはびしょ濡れになったほうがよい。雨に濡れることの楽しさもまた、定期的に思い出しておくべきものだから。