新刊チェック(26/09/06-12)&お知らせ
スローという概念について最近、いやこの数年くらいずっと考えたり実践したりしてきていて、その流れの中で先日読んだジョナサン・クレーリー『知覚の宙吊り』(平凡社ライブラリー)が、正直に言うと読んでいる最中はほとんどわからなくて、でもそのぼんやりとした塊のようななにかが、蛸みこしを担いだりポーラ美術館でモネと現代作家の作品を観たりすることでなんとなく脳内で結びつき、ぼんやりとした塊のまま自分の身体に落とし込まれる、落とし込まれてはいるがこれからも長い時間をかけて浸透していく気配、そのスローな感じが超よかった、よかったのです……。詳しくはReadsを参照!
モネの『国会議事堂、バラ色のシンフォニー』という作品と、現代作家ロニ・ホーンの『静かな水(テムズ川、例として)』という作品が対置されている区画があって、どちらも作品の中に「歴史」を描いていることが共通点として挙げられていました。前者は19世紀のテムズ川の状況=下水の流入や大気汚染を水面に描き込み、後者は20世紀のテムズ川の写真にたくさんの注釈をつける。このセットで鑑賞したときに、そこまでの展示で言及されていた遠近法のこととか、『知覚の宙吊り』でよくわからないまま読み進めていた「注意」と「散漫」の話とかが、「奥行き」というイメージで結びつく……絵画=空間の遠近、歴史=時間の遠近、それらはすべて芸術作品に埋め込むことができるということ……なんかわからんが元気が出てきたああああ!!!!
ということで、私はいまロニ・ホーンの作品をじっくり観たい、というか(英語原文を頑張って)読みたいのだけど、作品集として出版されているものを調べたら4万円超えてた!!!!うぎゃあ!!!!奥行きを意識し始めた私の本屋lighthouseでたくさん本を買ってください!!!!作品集を買いたい!!!!浅はかな結末!!!!
新刊チェック(26/09/06-12に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
草思社 キュレーション主義
9784794228659
“本書がおもに問題視しているのは21世紀初頭における人間のアイデンティティの機械化なのだが、それは自由意思、芸術的表現、創造性、配慮、鑑識眼といった、まったく逆の価値を語るメッセージを装って進行している。精神的健康や人との関係性から得られる心の糧が危機にさらされている状況にあって、芸術と生活のあいだの境界を守らねばならないという警告こそが、本書で、そして私が書いてきたすべての文章の核心にある”。アルゴリズムによって延々と流されてくるSNSのフィードもキュレーションの一種だけど、たぶんそこには奥行きがない……という浅はかな私の浅はかな結論に奥行きを持たせてくれる気がする1冊です。よろしくお願いします。
小学館 GOAT meets 02
9784098021222
第2号のテーマは「こことよそ」(here & there)。独立書店ネットワーク加盟書店の中でさらに一部の書店では、「こことよそ」をテーマとした33名による33冊のブックセレクトを収録した特別タブロイド紙がおまけについてきます。ということで当店も参加&予約受付中!!
岩波書店 記憶/物語
9784000269179
“或る出来事--しかも、暴力的な--体験を言葉で語ることは果たして可能だろうか。もし不可能なら、その者の死とともにその出来事は、起こらなかったものとして歴史の闇に葬られてしまうだろう。出来事の記憶が、人間の死を越えて生き延びるために、それは語られねばならない。だが、誰が、どのように語り得るのだろうか”。丹渡実夢『迂闊 in progress〜』(本屋lighthouse)でも引用されていて、仕入れようと思ったら品切れだったこの本が……新装版で復刊……最高すぎる!!なお、『迂闊〜』ではこのように引用されておりました。

今週のお知らせコーナー
①定期読書会&イベント関連のお知らせ
・8月30日(日)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題テーマは毎夏恒例の「夏休みの読書感想文」。書いて提出、書こうと思って間に合わなかった、書くつもりなど一切ない!(しかしみんなのは読みたい)、などなど動機は不問。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
・9月21日(月・祝)12時〜14時 「文学作品をわからないわからない言いながら読む会」
→今回の課題本はペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(白水社)。詳細と申込はこちらから。
・9月20日(日)14時~19時 刷る刷るクラブ(主催:FROM THE HELL MAGAZINE/ayano)。定期開催になりました。シルクスクリーンでええ感じのデザインを印刷しようぜ〜、というイベント。予約は不要、参加費と印刷したいもの(Tシャツとかトートバッグとか)を持ってきてください。あと世界平和の気持ちね。詳細はこちらから。
②〈特別イベント関連〉
・〈映画上映会〉6月28日(日)映画『医の倫理と戦争』上映会は無事終了。好評だったので近いうちにまたやります。会場は店内奥の部屋。会費は無料です。詳細はこちらにて。
・〈店内イベント〉9月5日(土)13時〜15時 岸波龍『四坪の本屋はなにを考えているのか』(書肆imasu)刊行記念イベント 「幕張と本郷の本屋はなにを話そうとしているのか」、開催します。詳細と申込はこちら。
・〈出店イベント〉9月19日(土)はときわ書房志津店で開催のブックフェス「誠にすいませんが閉店します!さよなら、志津BOOKフェス」に出店しています(幕張のお店はお休み)。詳細は随時更新。
・〈店内イベント〉9月30日(水)終日 こだまさん在店イベント「急に新刊出しまくる」を開催します。読書会風味のトークイベント、こだまさんのレジ打ち、ゲーム大会。トークイベントだけ有料で申し込み必須ですが、そのほかは無料・自由参加です。こだまさんがあわあわしている様子を見守りに来てください。詳細はこちら。新刊『わからないまま母と生きる』(太田出版)も予約受付中。

・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら。
③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ
④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。
⑤ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。
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