新刊チェック(26/08/02-08)&お知らせ

私たちは二度死ぬ
本屋lighthouse 2026.07.15
誰でも

本日7月15日は第3水曜日のためお店はおやすみ、映画『ユースフル・ゴースト』を観たりなどしていました。

映画はとてもよかったので上映館が近くにあればぜひ。歴史(社会のも個人のも)を忘れないことは大事だし、忘れさせようとする存在には抵抗する。幽霊となって戻ってくることそのものが抵抗だ、というメッセージ(実際にそのような台詞もあった)はグッと来ましたね。

それと、この映画でもやはり「システムのせいで加害者にならざるを得ない」存在が描かれていて、システムそのものを壊していくことの重要性も再度認識した次第。システムがおかしなことになっていると、そのシステムの内部で生きざるを得ない私たちはなんらかの形で他者を搾取したり加害したりしないと自分が生き残れない、という状況に直面してしまう。まさに「自分が死ぬか、自分を殺しにくる存在を殺すか」という二者択一。その状況を変えるには、システムそのものを変えなくてはいけない。システムをそのままにして、そのなかで「いかに賢く立ち回るか」を競うのはやめたいね。それは真の賢さではないと思うから。

(上映中、機材トラブルかなにかで映像がとまり館内の照明もついてしまう事態が生じたのだけど、どうやらほかのスクリーンも同じ状態になっていたらしく、スタッフを呼びに外に出たら続々と人が出てきていました。きっとこのトラブルも幽霊の仕業……。なぜか『トイ・ストーリー5』を上映しているスクリーンだけ無事だったみたいなので、あのおもちゃたちも幽霊なのかもしれません。幽霊どうしで干渉したため無事だった説。このトラブルも含めて、よい映画体験でした)

***

明日16日(木)ですが、15時〜16時頃に一時的にお店を閉めています。それ以外の時間はいつも通り、ぐうたらと営業しています。ぐうたらとご来店くださいませ。

***

新刊チェック(26/08/02-08に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます

***

地平社 高校生につなぐ戦争証言

9784868630074

“戦後80年の節目の年に、高校生たちが主体となって戦争体験者などの証言を聞き、戦争と平和について学び合った。次世代に伝える証言と対話の記録”。幽霊というのはなにも「死者」だけを指しているわけではない、というのが映画のメッセージのひとつだったわけで、本もまた幽霊と言えるはず……。

***

白楊社 「いいね!」の裏側で

9784826902809

“YouTube、Facebook、Twitter(X)などのソーシャルメディアが全世界的にもたらした危機の全貌と、それを促したアルゴリズムの巧妙な仕組み、さらには背後に一貫して存在するソーシャルメディア企業の「無責任の構造」を、ピューリッツァー賞最終候補のジャーナリストが徹底的な取材をもとに暴き出す”。Twitterを使わなくなって、それから時折覗いてみると思うのは、Twitter的なコミュニケーションの在り方が異様なものに感じるということです。その在り方は確実にSNS以外の場にも侵食しているでしょうし、「Twitterを使う/使わない」ではなく「Twitter的なコミュニケーションをとる/とらない」で考えるべきなのだと思います。

***

書肆侃侃房 私が四番目に愛する季節

9784863857384

“夏の陽射しを浴びた木の陰、夏の雨が澱んだ水たまり、沈黙に向かう鐘の音、など。過ぎていく夏を記憶し、鼻の先や耳元に残っている夏の形跡をたどる”。同著者の『詩と散策』はロングで売れている1冊。こちらも期待……。

***

法蔵館 日本の憑きもの

9784831827326

“吉田禎吾はウィッチクラフト(妖術)研究の知見を踏まえ、日本各地の「憑きもの筋」を精査し、その背後に人間関係を調整し共同体の秩序を維持する社会的機能を見出した。差別や偏見の問題とも深く結びつく主題に正面から向き合い、大きな反響を呼んだ名著を文庫化”。幽霊モチーフのよき映画を観たあとなのでこういうのも気になってしまいますね……。

***

今週のお知らせコーナー

***

①定期読書会&イベント関連のお知らせ

・7月26日(日)14時〜16時 高橋くん読書会

→今回の課題本は『人恋しくて女性用風俗に行ったあとで考えたお金とケアと欲望のこと』または『おなかにやさしい外食本 東京の個人店編』の2冊。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。*6月開催分が台風で延期、内容そのままスライドです。

・8月2日(日)12時〜14時 「文学作品をわからないわからない言いながら読む会」の初回です。今回の課題本はクラスナホルカイ・ラースロー『サタンタンゴ』(国書刊行会)。詳細と申込はこちらから。

・2026年9月20日(日)14時~19時 刷る刷るクラブ(主催:FROM THE HELL MAGAZINE/ayano)。定期開催になりました。シルクスクリーンでええ感じのデザインを印刷しようぜ〜、というイベント。予約は不要、参加費と印刷したいもの(Tシャツとかトートバッグとか)を持ってきてください。あと世界平和の気持ちね。詳細はこちらから。

②〈特別イベント関連〉

・〈映画上映会〉6月28日(日)映画『医の倫理と戦争』上映会は無事終了。好評だったので近いうちにまたやります。会場は店内奥の部屋。会費は無料です。詳細はこちらにて。

・2026年8月8日(土)16時30分〜18時30分 蛸みこし差別抵抗論ワークショップ、開催します。“ぐにゃぐにゃした竹製のお神輿「蛸みこし」を担ぎ、対話を重ねながら、共生社会の実現について考えるワークショップ”。詳細はこちら

・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら

③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ

④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。

ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و

⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

***

出版社の方へ:書評や本の紹介記事をこちらのレターにて配信することが可能です。執筆条件はこちらが叩き台になりますので、内容含め気軽にご相談くださいませ。

この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。

***

無料で「本屋lighthouseのニュースレター」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら