新刊チェック(26/07/26-08/01)&お知らせ

動機をどうやって作るのか……
本屋lighthouse 2026.07.08
誰でも

映画『急に具合が悪くなる』のことを書こうと思ったら、やはりこれも読んでおかねばならないよね……と思い、松嶋健『プシコナウティカ』(世界思想社)を読み進めています。A5サイズのハードカバーで500ページ近くあるので時間はかかりますが、思ったよりも読みやすく、コツコツと進められております。うれしい。(読書記録はここに)

異議申し立てする若者たちは、それがマルクス主義に由来するものであろうが、カトリックに由来するものであろうが、現代の資本主義社会における個人主義と消費主義に対する闘いにおいて共闘した。精神医療の現場は、そうした若者たちに、観念を実践に結びつけ、他者性と多様性に対する新たな関係の構築を通して自分と世界の両方を変革する具体的な場と機会を与えたのである。(p.75)

本の主題とは少しズレるのだけど、後半部分の「自分と世界の両方を変革する具体的な場と機会を与えた」というのはかなり重要なことなのではないか、と気がつきました。いわゆる社会運動に自発的に関わるようになった人というのは、実は社会を変えるのと同時に自分も変わっていけるのだということにも気がついていて、そこに楽しさや意義を見出せているのではないだろうか。逆に言うと、自分が変われるということに気がつけてないうちは、社会を変えようなんて言われても「知らんがな(なんでそんなことしなきゃならんのだ)」となってしまう。じゃあ具体的にはどうすればいいねん、となるとわからないのだけど、この観点を意識した言動をしていくと社会運動の輪は広がりやすいのではないかと思いました。まる。

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新刊チェック(26/07/26-08/01に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます

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青土社 犬は生まれながらにして哲学者である

9784791777976

“人生のほとんどを犬と暮らしてきたひとりの哲学教員が、歴代の哲学者たちの思想と、犬の認知をめぐる心理学研究を渉猟しながら、自由や道徳、それから愛についての思索を深めていく”。半分私信です。丹渡さん、参考文献が増えました!(丹渡実夢『迂闊 in progress 『プルーストを読む生活』を読む生活』よろしくね!)

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青土社 初期大江健三郎論

9784791778003

“小説家としてだけでなく、思想史を構成する重要な書き手としてつねにその言葉が注目されてきた大江健三郎。その初期にあたる1957年から1972年の小説からエッセイ、対談や寸評などあらゆるテクストを精読し、戦後民主主義というフレームのなかで描かれてきた作家像をあらためて問い直す”。丹渡さんへ、もうひとつ私信です。大江です。

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原書房 なぜ人は見えないものを見るのか

9784562076963

“「ないはずの腕」が痛む。亡くなった家族を見かけたり声が聞こえる。自分の頭が他人の頭と入れ替わった。わたしはすでに死んでいる――。幻肢、妄想、幻覚の奇妙で切実な症例から、心と脳の深層に迫る傑作ノンフィクション”。自然科学系のノンフィクションですが、この「見えないものを見る」という行為そのものはコミュニケーションにおいても必要なことで、そういうテーマを自分の中に持って読んでみるのも面白いのではないか、という予感がしています。死者の声を聞くというのは高島鈴が『布団の中から蜂起せよ』の中で言及していたことですが、隣接する話のような気もします。

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高文研 辺野古の浜の文子さん

9784874989814

“15歳で沖縄戦を経験し、米軍占領下を懸命に生き抜いた文子おばぁは、二度と同じ体験をさせないために、毎日辺野古の基地建設現場に出かけ、抗議の声を上げています。その文子おばぁの想いを絵本にしました”。何度も否定されては出てくる沖縄関連のデマがありますが、最終的にはネットの戯言よりも紙の本として残っている各種の証言のほうが長く生き残るのだと思います。どんどん残していこう。(最終的には石に文字を刻むのがいちばん長持ちなので、だからこそ石碑は大事だし、権力者は都合の悪いものは壊そうとする……自分の功績は建てようとするけど!)

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今週のお知らせコーナー

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・〈今週土曜日は出店!〉2026年7月11日(土)12時〜18時 市川ブックフェスティバル@シャポー市川むすぶば、に出店します。詳細はこちらから。幕張のお店はお休みです。

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①定期読書会&イベント関連のお知らせ

・7月26日(日)14時〜16時 高橋くん読書会

→今回の課題本は『人恋しくて女性用風俗に行ったあとで考えたお金とケアと欲望のこと』または『おなかにやさしい外食本 東京の個人店編』の2冊。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。*6月開催分が台風で延期、内容そのままスライドです。

・8月2日(日)12時〜14時 「文学作品をわからないわからない言いながら読む会」の初回です。今回の課題本はクラスナホルカイ・ラースロー『サタンタンゴ』(国書刊行会)。詳細と申込はこちらから。

・2026年9月20日(日)14時~19時 刷る刷るクラブ(主催:FROM THE HELL MAGAZINE/ayano)。定期開催になりました。シルクスクリーンでええ感じのデザインを印刷しようぜ〜、というイベント。予約は不要、参加費と印刷したいもの(Tシャツとかトートバッグとか)を持ってきてください。あと世界平和の気持ちね。詳細はこちらから。

②〈特別イベント関連〉

・〈映画上映会〉6月28日(日)映画『医の倫理と戦争』上映会は無事終了。好評だったので近いうちにまたやります。会場は店内奥の部屋。会費は無料です。詳細はこちらにて。

・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら

③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ

④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。

ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و

⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

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出版社の方へ:書評や本の紹介記事をこちらのレターにて配信することが可能です。執筆条件はこちらが叩き台になりますので、内容含め気軽にご相談くださいませ。

この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。

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