新刊チェック(26/11/08-14)&お知らせ

エコクリティシズム、通販カタログ、志津閉店
本屋lighthouse 2026.10.22
誰でも

先週土曜日17日は母校の英文学会に出席してきました。卒業生枠の発表的なものが新設され、毎年送られてくる学会の出欠ハガキに近況報告をしたためていた私に白羽の矢が立った、あるいは刺さった、もしくは掠った、という次第。学会自体には顔を出せていなかったけど、ハガキが代わりに出席してくれていたのかもしれません。おかげで発表の場をもらえて(本屋と文学、的なテーマでお話ししました。原稿は日記本に収録予定)、久しぶりに文学研究の空気に触れられて、とても楽しかったです。

今後、自分なりに研究してみたいテーマも見つかりました。波戸岡景太先生が「エコクリティシズム」入門のような発表をしていて、それがここ最近の関心事にクリティカルヒット。「人間ならざるもの/人間以上のもの」に「語らせる」ということ、それは幽霊であったり人間以外の生き物だったり、あるいは非生命と分類されるものかもしれず、いずれにせよそれらによる語りは自ずと記憶=過去=物語へと接続していく……。そもそも私の文学研究はオーウェルの言う「過去の改変・抹消(による独裁システムの構築・維持)」に始まっていて、だからこそ過去=歴史をどのように物語るかが重要になってくる、というテーマがずっと根底にあります。これらはすべて繋がってくる、そういう予感がビリビリ!と波戸岡先生の発表を聴いているときに放たれ、その勢いで先日読んだ『文学は地球を想像する エコクリティシズムの挑戦』によって完全に感電、卒倒、意識を失った私の語りであるこれはいったい誰が語っているのか。

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昨夜、PHPの脆弱性が云々という文字列がインテルネッツの海を駆け巡っておりましたが、ここ最近のインテルネッツ世界の危うさ、いやこの10年ほどで積み重ねてきてしまった危うさから可能な限り距離をとっていきたい、というのがこの数年の個人的な(かつ本屋lighthouseの)意図としてあったわけで、感電そして卒倒し意識を失っていた私の脳内で生じたのは「紙の通販カタログ的なものを定期的に送付しよう」というものでした。まだ細かい部分は決めていませんが、以下のような形でやってみたいと思います。通販生活ならぬ灯台生活、という名前にするかはわからない。怒られそう。

・内容:ここ最近の新刊および既刊からおすすめ本をピックアップして紹介/なんらかのミニコラム/注文用紙

・紙のサイズ:A4裏表1枚

・送付頻度:月1回目標

・送付対象:ニュースレター(いま読んでくれているこれのこと)の「有料購読者」のうち、紙のレターも送付希望の方

基本的に手書きで、住所を教えてもいいぜ!という人にだけ送るイメージです。注文用紙に記入して返信すれば本も買える仕組み、すなわち紙のカタログ……。メールとかウェブストアでのやりとりももちろんあっていいけど、そうではないアナログなやりとりを復活させていくほうが楽しいな、と。有料購読者限定にするのは、切手代を工面するのと、万が一とんでもない数の申し込みが来てしまったときに対応できないから……。

とりあえず、なんか面白そうだから〜、となった人はこのニュースレターを有料購読してもらって、そのうえでbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。試行錯誤感あふれる初回のカタログをお届けします。手書き筋の衰えたおれの右腕が綴る必死の文字、見届けてくれ……。*かっちり型が決まったら公式に告知します。

↑有料購読の設定金額は3段階ありますが、どの金額でも送付可能です。

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さて、今週も新規イベントのお知らせがあります。忙し屋さんです。

・2026年11月29日(日)12時〜16時頃 本屋lighthouse✕スナック社会科の末法クッキング #1 ゲスト伊藤春奈(花束書房)

とりあえず、この動画を見てください。

これに元気をもらったサトマキ&関口が勢いで企画したイベント、第1回です。シリーズ化しようとしていることがタイトルから伺えます。やらせてください。おれたち、できます。

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・2026年12月10日(木)クレオパトラブックス選書祭@本屋lighthouse

こちらはすでにシリーズ化している選書イベント。おれたちまだまだやれます。よろしくお願いします。

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・2026年11月28日(土)14時〜16時 映画『急に具合が悪くなる』雑談会

こちらはお客さん企画の雑談会です。普段の読書会のように奥の部屋でゆるゆると開催します。申込はQRコード、またはこちらから。

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これからしばらくの臨時休業情報です。

10月25日(日)→ときわ書房志津店の閉店日(9時〜15時で営業予定) *16時頃より志津にいます

11月7日(土)9時30分〜16時 ジャパンバードフェスティバル@手賀沼周辺 に出店のため幕張のお店はお休みします。 *7日は関口・つたゐさんの2名で店番。8日はつたゐさんだけいます。

11月8日(日)12時〜17時 文学フリマ東京@東京ビッグサイト(ブース番号:南3-4ホール、い-41)に出店のため幕張のお店はお休みします。

そうか……志津ももう終わりか……でもおれは志津に本屋があることを終わらせるつもりはねえぜ……チーバくんも待ってるしな……。

京成線志津駅南口ロータリーに君臨するチーバくん(複数)。2021年11月2日に撮影。

京成線志津駅南口ロータリーに君臨するチーバくん(複数)。2021年11月2日に撮影。

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新刊チェック(26/11/08-14に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます

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暮しの手帖社 せめて言葉にしがみつきたい

9784766002560

砂鉄さんの本は志津でたくさん買ってもらいたくて、ある意味「おまかせ」していた面が大きかったのだけど……普段より少し多めに入れるので、志津で買っていた人はぜひ……予約も開始します。入荷のタイミングは少し遅れますが、のんびりお待ちいただければ。

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岩波書店 歴史/修正主義

9784000269230

“90年代後半に登場した日本版歴史修正主義。「悔悛のグローバリゼーション」といわれるほど広がった歴史の負債を「清算」する動きに対し、修正主義の台頭もまたグローバルな現象である。冷戦終結後に突出した「民族」とナショナリズム-その激化する《記憶の戦争》に分け入って、歴史の中でどう判断すべきかを考える”。思考のフロンティアシリーズ、新装版。こちらの「物語化」はオーウェルの言う悪いほうのそれ。つまり「修正」ではなく「否定」「否認」と呼んでいこう、という動きが広まってきているもの。

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フィルムアート社 注意攪乱

9784845924103

“アテンション・エコノミーの台頭や、注意欠如・多動症(ADHD)をめぐる診断の急増を重要な文脈としながら、「集中は善であり、散漫は悪である」という前提を疑い、注意をめぐる規範を解体していく”。『人工地獄』のクレア・ビショップですね。と言いつつ難しそうだから『人工地獄』も読んではいないのだけど、ジョナサン・クレーリーの『焦土資本主義』『知覚の宙吊り』を読んだ(読めたとは言っていない!)からいけるのではないか、という根拠のない自信があります。自信というのは根拠がないほどすばらしい!やらせてください!

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DU BOOKS バイオハザードの誕生

9784866472560

“カプコン初のホラーゲーム『スウィートホーム』を源流に、初代『バイオハザード』の誕生、完成間近で白紙に戻された幻の『バイオハザード1.5』、セガや任天堂を巻き込んだハード戦略、オンラインや携帯機への挑戦、そして数度の作り直しを経てゲーム史を塗り替えた『バイオハザード4』まで、シリーズ最初の10年を克明にたどる開発史”。訳者は『男と女とチェーンソー 現代ホラー映画におけるジェンダー』の小島朋美さん。当店で開催したイベントももう半年以上前か……2026年速いな……追いかけてくるゾンビくらい速い(つまり体感には個人差がある)。

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みすず書房 貧困が生む病い

9784622098881

“ずっと薬の服用を怠っていた高血圧の患者は、実は錠剤を飲みこむことができなかった。糖尿病の患者は貧困家庭で育ち、ずっと不健康な食べ物しか選択肢のない環境で暮らしつづけていた。社会から疎外された者たちの診療では、彼らの声に深く耳を傾け、病院を訪れるに至った社会的、政治的、人種的背景を知ることが重要になる”。とても大切な視点がこの紹介文だけでも見てとれますね……。

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ブロンズ新社 つたわるかな? コミュニケーション A to Z

9784893097606

“声やことば以外にも、わたしたちの世界をかたちづくってきた「コミュニケーション」のすべてをひもとく1冊”。もちろん根本には「言葉」がどうしたって入り込んではくるけども、たとえば花を渡すことでなんらかのメッセージを伝えるという方法を子供の頃から知っている、というのは確実にその人の生を豊かにすると思いますね。たぶんこれも人間以上(モアザンヒューマン)につながる思想&実践……。

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今週のお知らせコーナー

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①定期読書会&定期イベント関連

・10月25日(日)12時〜14時 高橋くん読書会

→今回の課題本は友田とん『あるはずの試み』(H.A.B)。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。変則営業日のため、普段より2時間早い開催です。

・12月6日(日)12時〜14時 「文学作品をわからないわからない言いながら読む会」

→今回の課題本はヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』(新潮社)。詳細と申込はこちらから。

・11月22日(日)14時~19時 刷る刷るクラブ(主催:FROM THE HELL MAGAZINE/ayano)。シルクスクリーンでええ感じのデザインを印刷しようぜ〜、というイベント。予約は不要、参加費と印刷したいもの(Tシャツとかトートバッグとか)を持ってきてください。あと世界平和の気持ちね。詳細はこちらから。

②特別イベント関連

・〈アーカイブ販売中〉9月30日(水)終日 こだまさん在店イベント「急に新刊出しまくる」、無事終了しました。こだまさんはマリカーが上手になりました。レジ打ちは常に不安。新刊『わからないまま母と生きる』(太田出版)や『けんちゃん』(扶桑社)もイチオシ展開中。読書会はアーカイブ販売もしています。

・〈店内イベント〉2026年11月3日(火・祝)14時〜17時 スナック社会科vol.20「私がいるところ、あなたがいるところ#2-2 入管システム」を開催。詳細と申込はこちら。

・〈店内イベント〉2026年11月21日(土)13時〜15時 増茂悠人『ただし、うつ病ではある。』(夜学)刊行記念イベント「自分を書くことについて考える」を開催。詳細と申込はこちら。

・〈店内イベント〉2026年11月28日(土)14時〜16時 映画『急に具合が悪くなる』雑談会。こちらはお客さん企画の雑談会です。普段の読書会のように奥の部屋でゆるゆると開催します。申込はQRコード、またはこちらから。

・〈店内イベント〉2026年11月29日(日)12時〜16時頃 本屋lighthouse✕スナック社会科の末法クッキング #1 ゲスト伊藤春奈(花束書房)を開催。詳細と申込はこちら。

・〈店内選書イベント〉2026年12月10日(木)クレオパトラブックス選書祭@本屋lighthouseを開催します。詳細と申込はこちら。

・〈出店〉11月7日(土)9時30分〜16時 ジャパンバードフェスティバル@手賀沼周辺 に出店します *7日は関口・つたゐさんの2名で店番。8日はつたゐさんだけいます。

・〈出店〉11月8日(日)12時〜17時 文学フリマ東京@東京ビッグサイト(ブース番号:南3-4ホール、い-41)に出店します。

・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら。

③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ

④ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و

⑤2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

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出版社の方へ:書評や本の紹介記事をこちらのレターにて配信することが可能です。執筆条件はこちらが叩き台になりますので、内容含め気軽にご相談くださいませ。

この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。

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