忘れていくものの記録261005〜18

読書日記
本屋lighthouse 2026.10.20
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10月5日(月)

 ひろこさんが朝早くから遠出をするというので一緒に早起きする。ひろこさんは今日もドタバタと準備をして出ていった。私は残って日記を整理し、投稿。サブスタックも再開してみる。コピペして配信。

In all this the leading object we had in view was to seclude ourselves from sight until the departure of the vessel; then to take our chance as to the reception the Nukuheva natives might give us; and after remaining upon the island as long as we found our stay agreeable, to leave it the first favourable opportunity that offered.

このように我々の視野に入ってきた主要なものたちは、船から脱出するまでは見えていなかった。だからヌクヘヴァの先住民たちがおれたちを快く受け入れてくれるかについては一か八かだったし、仮に上陸できて滞在を始めてからは、居心地よく感じられているうちは島に居続けるけど、最初の好機がやってきたタイミングでそこを離れる、と決めた。

 志津は祭りが終わり、あとは片づけだけ、という様相。閉店に向けた準備としか言いようのないあれこれを日野さんや社長がしている。これから本の入荷はほとんどストップする。本以外がおおむね半額になる割引もスタートし、文具とCDばかりが売れていく。異様な光景に思えるかもしれないが、これがいわゆる「町の本屋」の実態なのだろう。多くの人の認識としては、文具が買えるお店なのだ。本がたくさん売れるのは祭りの日、外から「本好き」たちがやってくる日だけ。

10月6日(火)

 昨日の帰り際に先日のイベント時の音響関連手伝いのお礼として日野さんからもらった図書カードが、洗濯機の中で粉々になっていた。額面がいくらだったのかも知ることなく、粉々になった図書カード。資本主義がぜんぶ悪い。約1ヶ月ぶりに野球。張り切ってやっていく。下半身主導、力点の意識は下半身に。おおむね悪くない動きが持続でき、満足して帰宅の途へ。

 原付でへろへろと走っていたら、歩道にたくさんの中学生が輪になって立ち止まっており、その不思議な光景にふと目をやると、輪の中心で小学生が倒れている。ひえ〜と思い原付をUターンさせ戻り、路肩にとめて様子を見にいく。転んで起きれなくなってしまったとのことで、頭を打っていないか、骨の痛みはないか、など重篤な状態につながる危険性があるものの有無を確認し、ないとのことで一安心。膝を思い切り擦りむいており、痛みと恐怖と恥ずかしさで起き上がれなくなっている可能性が高い、と判断し、とりあえずすぐ近くの中学校に連れていくことにする。動きの速い中学生が走って保健室の先生に報告しにいってくれる。ランドセルを持ってくれる中学生とともに抱っこで学校まで歩いていると、途中でだいぶ安心したのか少しずつ話ができるようになってくる。

 学校について、昇降口で先生に事情を説明し、その場で消毒などをしつつ、中学校から小学校へ連絡、そこから親へ連絡し迎えにきてもらう、それまで保健室で待機、という流れが確定する。小学生はだいぶ元気になっていて、消毒時の痛がり方も元気な痛がり方だった。道路で起き上がれなくなっているときの表情は強張っていたので、痛みというよりパニックのほうが大きかったのだろう。実際、消毒しながら先生に「はじめての転び方した」と話していたので、その恐怖と痛みと、それで起き上がれずにいたらたくさんの人に囲まれて恥ずかしさとかいろいろな感情が立ち上がってきて身動きがとれなくなっていた、という可能性が高い。はじめてなのはその子だけではなく、友達がすっ転んで動かなくなってしまった連れの小学生も、すっ転んで動かなくなってしまった小学生を発見した中学生集団も、同様にはじめての経験で、身動きがとれなくなってしまっていたのだろう。次に似たようなことが起きても、もう少しうまく動けるようになっているはず。

 もう大丈夫そうなので学校側に任せて、見知らぬ大人はそそくさと学校の敷地から退散、路肩に放置していた野球道具と原付を回収して実家に寄り、父の新iPadを設定して使えるようにするなどした。ひろこさんと散歩して、そのままサイゼで豪遊、帰宅して風呂、読書。

ではフランソワ・ヴァテールはどうなったのか。(中略)。王のための三日間の祝宴の途中、注文していた魚介類の到着が遅れると一報が届いたのだ。イシビラメは海老のソース抜きで出すしかない。メニューの変更は料理人としての誇りをひどく傷つけるもので、その痛手に耐えられなかったヴァテールは自室に戻り、剣の柄を扉に固定して、剣先へと突進して三度己の体を貫いた。その間に海老は届いていたが、厨房の召使いたちは間に合わなかった。彼らの目の前でヴァテールは出血多量で死んだ。宴は間断なく続けられた。(p.273-274)

 ヴァテールがまた死んだ。私が読む本のなかでヴァテールが死ぬのは何回目なのかもはやわからないが、ついにその死に際の様子を知ることができた。かなしい。就寝。

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