ひきこもりながら考える #16 / そのひぐらし商会

ボケが分からない
本屋lighthouse 2026.01.10
誰でも

  こんにちは。お世話になっております、そのひぐらし商会RIKOと申します。最近、活動の比重が確定で納期(舞台の日)が決まっている漫談に持っていかれているなと感じています。ライブも色々なものがあり、これ出てみたいかもなあと思うライブが思っているよりあります。私は事務所に所属せずに活動しているため、自分から動かない限り漫談の活動はないのですが、衝動的にライブを入れてしまいパンクすることがよくあります。大抵メールでやり取りが済むため、私でもできてしまい、スケジュールを管理する能力に欠けていることもあり無理なスケジュールで動き、実家に帰ると倒れるという感じで最近は過ごしています。大変によくない動き方だとは思いつつも、つい漫談が楽しいためしてしまいます。

 そしてお笑いというマッチョな世界にも仲間がいたことに喜びを感じてしまい、余計にハマっている気がしています。ぬいぐるみはもちろん、早く執筆、エッセイ、ZINEの作業をやれと誰か本で殴ってください。今回は「笑わせる」とはなんなのか、世界平和を目指して漫談をする私の話をしようと思います。

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ボケが分からない

 私は急に32歳の冬、舞台に立ち始めた。幼い頃からテレビでお笑いをよく見ていたが、劇場にお笑いを見に行くようになったのは、会社員(27)として休職しているときだった。自分のお金でお笑いを見に行けるじゃんと気がついた。ただ外出できるほど元気ではない日々も多かったため、たくさん劇場に行けたわけではない。どちらかというと本屋のほうがたくさん行けたし金がなくなった。退職して実家の茨城に戻ってからも、劇場に行きたいなと思った公演は行っていた(のちに貯金が尽きて母にクソほど怒られることになる原因のひとつ、第1位は本へ注ぎ込んだこと)。そこでお笑い友だちができた。東京に遊びに行くのは楽しかった。現実逃避の感覚もあったような気がする。そしてあるとき「私も舞台に立ちてえな」と思い立ち、お笑い友だちに相談してエントリーライブ*に出ることになったのである。そしてそれを繰り返して、今になる。

 お気づきだろうか、そう私はボケが書けないのである。私は漫談を世界平和のためにやっている。すると真面目なメッセージを最後に置くことになるのだが、そこに至るまでの流れの中にボケを挟み込めないのである。一応そのメッセージに繋がるように話を組み立てなければと思うのだが、するとその真面目なメッセージを薄くした事例みたいな話をしてしまう。つまりシンプルに苦しい話になってしまう。本当にエッセイ書いてる人ですっけ?と思われるほど、漫談にボケが出せない(エッセイはボケている訳ではないのだが、おもしろいと言われるためこう表現している)。見ているお客様からしたら怖すぎる。2人以上でやる漫才のボケは本当に自分にとってどうでもいいテーマ(味噌汁や小松菜など)で書くため、すらすらと悪口やらボケが出てくるのだが、1人でやる漫談のテーマは自分にとって大切なことを言っているためボケが出てこない。自分で漫談をしながら「これボケがないよなあ」と思ったことすらある。そのときのお客様は大変申し訳ございませんでした。人を笑わせるって難しいのだ。

 最近、漫談もやっている先輩(同じフェミニスト)とお茶をさせてもらい、ネタの書き方を教わった。めちゃくちゃタメになった。私は普段ケータイのLINEグループに「漫談」というのを作り、移動しながらネタを書いたり、書き直したりする。先輩はしっかりと尺(ネタ時間)を気にして「2分なら600…いや500字くらいか」と計算しているそうだ。私に全くない考えだ(たぶん普通の方には標準装備である)。他にも色々お客様がどうしたら笑ってくれるかというのを考えて、パフォーマンスについても日々研究なさっていた。感銘を受けた。こんなになんとなく感覚でネタを書いていた私はどうなのだろうか。プロたり得るにはここまで考えねばならないな、と思い知らされた。今まで信じられないほど、己の感性のみでネタをやってきたが、遂に変わるときが来たのかもしれないとさえ思った。アドバイスやら先輩のネタの書き方やらを聞いたとて、おもしろくなるかは分からないが、変えてみようとは思った。諸君らも、猪突猛進トライしたい、しているときは機会があれば先人と話すといい。これで私の漫談がおもしろくなっていなかった場合、それは私とお客様のユーモアの価値観の差である。これから私は漫談にボケを入れる! 

 お笑いやら創作活動にかけては謎にメンタルが強くてよかったと思っている。ちなみにエゴサはしない、それがメンタルケアの第一歩である。

 ボケは無理に入れるものではない、そしてエッセイも同じである。このエッセイにはボケは存在していないが、諸君らは一旦私を劇場に見に来てくれたまえ。おそらくボケ散らかした私の漫談が存在しているはずである。あくまで「はず」だ。私のボケの感性に乞うご期待。これはボケではない。

 これを以て、感性というものは人によりつつも様々な差別を含まないボケが存在することが分かった。諸君らは口語での私の表現を2/14(土)新宿で刮目する必要があるかもしれない(告知だ)。ありがとうございました。

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*エントリーライブとは決められた金額を支払うことで、プロでも素人でも誰でも舞台に立ちお笑いができるライブのことである。似た例にバンドのノルマなどがある。

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 漫談を始めてから、ボケってどれだろうと思いながらネタを書いていました(怒らないでください)。まあ最後のメッセージが話せればいいかとさえ思っていましたが、印象に残らないとメッセージもお客さんに残らないのでは?と気がついて、うむうむ悩んでいました。周りの先輩たちには相談できず、というかなんて切り出していいかもよく分からず、見て盗むこともできずで時が経っていました。そう思うと見に来てくれていたお客さんや私に懇願されて来てくれた友人に申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし今はですね、変えることが決まり書き方も変えようかなと思っている途上です。ゆえにこれからおもしろくなって、メッセージもバンと決まる漫談をするようになるはずです。見にくるならこれからがいいかもしれません。でも少し疲れたので一旦お布団に入ってからネタを考えようと思います。寒くなって来て寒暖差で体調を崩したり、流行病に倒れたりしないようご自愛くだ…(( _ _ ))..zzzZZ

初主催!

そのひぐらし商会RIKO/コデラ戯言ツーマン

「愛と快楽、自由なる行為」(ネタ)

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「気持ちよくなる会話」(トーク)

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RIKO そのひぐらし商会

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