新刊チェック(26/01/04-10)&お知らせ

新年です、暦=メルマガのうえでは
本屋lighthouse 2025.12.18
誰でも

奈良マラソン10キロ、楽しすぎて来年も参加確定です。一緒に走っていた「ほんの入り口」服部さんは2キロ地点くらいですでに「楽しい!来年も走る!」と叫んでいました。

10キロマラソンだと完走しないことを前提に走っている人も多く、「早く走る」「完走する」「周りに負けない」みたいなことが要請される空気感がない、ということが実際に走ってみると体感できます。これが非常に大事でした。人生をマラソンに喩えるのはあるあるですが(我々ふたりも走りながら考えていた)、人生とはいわば「強制的に参加させられているマラソンレース」であり、そこで常に自己ベストの更新やら1位になることやら周りを蹴落とすことやらを求められ……ということがプレッシャーになっている、その筆頭要素が資本主義ということなのかもしれない。だけどそのマラソンコースを走ること=資本主義社会で生きることからは逃れられないとしても、「早く走る」「完走する」「周りに負けない」みたいなことが価値判断の基準にならないレースを走ること、あるいはそのようなレースにしてしまうことは可能なのだ、ということが体感できた1時間ちょっとでした。

とにかく楽しすぎて、その日の夜に開催した入り口でのトークイベントでは半分くらいマラソンの話をしていました。でもおかげで今後の展望になる話もできました。上記のことももうちょっと詳しく話しているので、ぜひアーカイブをご覧くださいませ……。名古屋・TOUTEN BOOKSTOREでのイベントもこの延長線上にあるもので、やはりマラソンの話をしつつ「みんなで生き残る」についてわいわいと話してきました。こちらのアーカイブはただいま準備中です。しばしお待ちを。

とにかくマラソン最高。ということで来年の奈良マラソンに参加(そののち入り口でのイベントにも参加)してくれる方を増やすため、興味持ってそうな人とまったく持ってなさそうな人にはここぞとばかりに話しかけていきます。いかがでしょうか? 「運動してないから無理」と思っている人ほど出てほしい。まさにその「運動してないから走れない(から出ちゃだめ)」という感覚こそ、ぜんぜん感じる必要のない足枷だったことを体感できるはずなので。

奈良マラソン2025(10キロ)の完走証明書。タイムは1時間7分21秒とのこと。

奈良マラソン2025(10キロ)の完走証明書。タイムは1時間7分21秒とのこと。

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今週末(というか明後日)は出店イベントでした!

2025年12月20日(土)11時〜17時「第3回市川ブックフェスティバル」に出店します。会場は毎度恒例、JR市川駅シャポーの中にある「むすぶば」という広場です。今回は2026年のテーマとして設定した「文学」と「日記」に的を絞って出店します。先取り2026年。ワクワクしていこう。

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仲西森奈『ホームページ』ウェブサイン会のお知らせ

大垣書店堀川新文化ビルヂング店さん主催で、来年1月末に刊行予定の仲西森奈『ホームページ』宛名入りサイン本作成会をやってもらっています。仕入れてくれる書店さんには作れる限りの数はサイン本で納品予定なんですが、この企画に関しては購入者のお名前入りという特別感の出るものになっています。詳細はこちらにて。なお、大垣書店さんではもうひとつ別の企画も動き始めました。告知までしばしお待ちを〜。

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新刊チェック(26/01/04-10に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます

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集英社 消失

9784087735338

ジェイムズ』『赤く染まる木々』のパーシヴァル・エヴェレット。“2024年アカデミー賞脚色賞を受賞した映画『アメリカン・フィクション』原作小説”とのこと。この1年で急に3作も翻訳が出るのは面白いですね。そのあたりの事情は訳者あとがきとかに書いてあるのかも。

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朝日新聞出版 ガリバー旅行記 文庫

9784022652270

リンク先は書誌情報がないのですが、おそらくこちらの単行本が原本だと思われます。関係ないけど先日の奈良〜名古屋出張のあいまに三重にも行っていて、鳥羽にあるガリバー公園というところにも案内してもらってました。えも言われぬ風情があり……これはぜひとも現地で体感してもらいたい。孔雀とヤギさんたちが見れるのもおすすめ。

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朝日新聞出版 恋の幽霊 文庫

9784022652256

こちらもリンク先は情報なしだけど、こちらの単行本が原本。町屋良平といえば丹渡実夢『迂闊 in progress 『プルーストを読む生活』を読む生活』。こちらも引き続き、よろしくお願いします。

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平凡社 暴力の考古学

9784582770063

“未開社会における戦争は人間に備わる動物的本能なのか、稀少な資源をめぐる衝突なのか、それとも贈与交換の失敗なのか――。あらゆるものを統合する国家機構を拒み、自由と自律を維持しようとする未開社会の論理を「暴力」から解き明かした、夭折の人類学者による画期的研究”。『国家をもたぬよう社会は努めてきた』『グアヤキ年代記 文庫』のピエール・クラストル。グアヤキ〜は刊行されたばかりだし、文庫化(平凡社ライブラリー化)が続くというのは世情が求めているということでもある。やっぱアナキズム、とマラソン走りながら考えてました。

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筑摩書房 読み書きのない世界

9784480685452

プリマー新書。“無文字社会は「遅れた社会」ではない”という推薦の言葉が本当に大事。ちょうど先日TOUTEN BOOKSTOREで『沈黙の中世史』を購入したこともあり、隣接する感じがある。『沈黙の中世史』が買われたのは『イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』を読んでいるから。こっちはほんの入り口で購入。

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世界思想社 スポーツ・クリティーク

9784790718055

“元アスリートとして培ってきた実践知と、現スポーツ研究者として研鑽している学問知。競技者としての「内の目」と、研究者としてスポーツ界を客観視する「外の目」を兼ね備えた著者が、その複眼的な視座を駆使し、現代スポーツに対していかなる批評が可能かを模索し実践する”。フィギュアスケート選手だった町田樹によるスポーツ批評。元サッカー少年のひとりとしても気になる1冊。

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影書房 ウソ学校

9784877145064

“「良心を手放してでものし上がれ」という大人社会の要請に、「本当にそれで幸せになれるのか?」との鋭い問いを投げかける異色のYAミステリー”。児童書の棚に置いておいて、子どもが自分で選ぶのを待ちたい1冊。大人が読んでほしい/読みなさいと手渡して読むのじゃなにかが違うと思う。

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今週のお知らせコーナー

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年末年始のお知らせ

年末は28日(日)まで営業します。

年始は1月1日(木)から営業!そのまま4日(日)まで12時〜19時でお店をあけて、5日(月)〜8日(木)でお休みします。9日(金)から通常営業です。

なお、1日はスナック社会科新年会「ぎじっか」を開催。おでんを食べたり映画を見たり昼寝をしたりします。それだけ。詳細はまた後日。

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①定期読書会&イベント関連のお知らせ

・12月28日(日)14時〜16時 高橋くん読書会

→今回の課題テーマは、年末恒例となった「今年のベスト」。なお、2023年のこの読書会後に丹渡さんが「来年はプルーストを読む」と迂闊に言い放ったところから『迂闊〜』は誕生しました。来年の抱負を迂闊に言うと、予想だにしない展開を生むのです。今年の迂闊は誰だ〜?特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。

・『物語とトラウマ』ゆる読書会はいったん終了。一度別のワークショップ的なものを挟んでから、別のテーマで読書会をスタート予定です。

②〈特別イベント関連〉

・〈トークイベント/会場は東京〉2025年12月4日(木)19時〜21時に開催の丹渡実夢『迂闊 in progress 『プルーストを読む生活』を読む生活』イベント「プルーストはあくまで踏み台」は無事終了しました。音声アーカイブを後日販売予定。準備中です!詳細はこちらから

・〈トークイベント/会場は奈良〉2025年12月14日(日)、今年も奈良の「ほんの入り口」にて開催の「関口と入り口2025ーーへロヘロたちの集い」は無事終了しました。アーカイブはこちらから

・〈トークイベント/会場は名古屋〉2025年12月16日(火)、奈良に続いて開催のTOUTEN BOOKSTOREイベントも無事終了。アーカイブを後日販売予定。準備中です!詳細はこちらから

・〈出店イベント〉2025年12月20日(土)11時〜17時「第3回市川ブックフェスティバル」に出店します。会場は毎度恒例、JR市川駅シャポーの中にある「むすぶば」という広場です。今回は2026年のテーマとして設定した「文学」と「日記」に的を絞って出店します。先取り2026年。ワクワクしていこう。

・〈店内イベント〉2026年1月11日(日)終日、『贈り物の本』刊行記念イベント「贈り物を頂き、誠にすいません」を開催します。牟田さん&日野さんによるトークイベントと、ごーすと書房・十七時退勤社・暮ラシカルデザイン編集部のブース出店、という豪華な1日になります。詳細&トークイベント申込はこちらから

・〈店頭フェア開催中・年末まで〉「わたしのみすず書房」フェア、やってます。フェア特別冊子「わたしのみすず書房」は単体購入300円税込、当店ではみすず書房の本を購入いただければ無料贈呈としています。ウェブストアにもフェアページを作りました。また、「これを機にみすず書房に挑戦だ!」という方がいらっしゃいましたら、店頭にない本も取り寄せ可能ですので気軽に連絡ください。

・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら

③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。現状iOSのみですが、Androidにも対応予定とのこと。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ

④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。

ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و

⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

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出版社の方へ:書評や本の紹介記事をこちらのレターにて配信することが可能です。執筆条件はこちらが叩き台になりますので、内容含め気軽にご相談くださいませ。

この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。

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