新刊チェック(26/02/15-21)&お知らせ

世界がドン引きする打たれ強さと執念深さ
本屋lighthouse 2026.01.28
誰でも

受験生にも投票してほしいならこの時期にやるべきではないし、新たな国造りとかいう大事なことを問うのであれば準備期間が短すぎるし、つまるところ我々民衆のためではなくて自分たち政治家のための選挙なんだよね、というようなことをうまく伝える=理解してもらうにはどのような言葉を使い、どのような態度で話すべきなのか。

ほかにもたくさん理屈が合わないことばかりなのだけど、理屈を理解するのは時間がかかるし面倒なことでもあるので(少なくとも「理屈なんかどうでもいいからわかりやすい&ゴシップ的に広めていくもの、つまりデマとか」よりは)、説明にも手間暇がかかってしまう。その焦ったさのようなものに堪えきれずに相手の土俵に乗っかっても勝ち目はないので、どうにか堪えて、時間をかけてやっていくこと。この人はどのような環境にいまいて、どのような思考回路を経て、この意見・価値観を持つようになったのか。そういうことを意識しながら話しかける言葉を変えるだけでも、伝わり方は違ってきます。

ということで本日入荷のこちら、参考になることが大いにありそうです。

碇 雪恵『そいつはほんとに敵なのか』(hayaoki books)

碇 雪恵『そいつはほんとに敵なのか』(hayaoki books)

選挙後にも生活=抵抗は続いていくので、どういう結果になろうとやっていくほかない。「立ち上がれば負けじゃない」みたいなことをどこかの戦士も言ってましたし、そういうことです。世界がドン引きする打たれ強さと執念深さで生きていこう。

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〈今週です!店内イベント〉2026年2月1日(日)13時〜15時 アドリアン・ダウプ『「キャンセル・カルチャー」パニックーーパニックを生み出す言説空間』(青土社)刊行記念イベント 「「キャンセル」という言葉があぶり出すもの、隠すもの」開催します。登壇するのは訳者の藤崎剛人さんとわたくし関口。司会は北村紗衣さんです。キャンセルカルチャー“現象”ってなに?という概略的なところから、書店の立場からキャンセルカルチャー(なるもの)について考えていくところまで、頑張ってついていく所存……。詳細と申込はこちらから

キャンセルカルチャーという「虚像」がどうして生まれたのか、そしてそれを元にしてさまざまな言説がなされていくことによる弊害……というのもまたSNS的なものが加速させた気もしています。選挙期間中になってしまいましたが、選挙後も世界は続いていくので、長期的視点を持って闘っていくためにも考えておきたいテーマだと思います。

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・〈新規!店内イベント〉2026年2月8日(日)19時〜21時 スナック社会科vol.15「風雷社中クラファン応援企画・ガイドヘルプってなんだろう」を開催!これもまた選挙後に続いていく生活=抵抗のための足場のひとつ。詳細と申込はこちらから。基本的には無料で参加できます。

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新刊チェック(26/02/15-21に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます

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ヘウレーカ 移民・難民・アート

9784909753267

“移民・難民をめぐる問題を、社会のあり方を問う根源的な問いと捉え、アートがそれにどう応答しうるかを多角的に探る論集”。これもまた時間のかかる試み、つまり手間暇かかる説明のひとつだけど、直球で反移民政策とかクソだからね!と言っても伝わらなかった人が別角度からのアプローチで容易く理解するなんてこともあるので、とにかくいろいろやっていきたい。自分が死んだあとの世界がどうなっているか、を意識した動きとも言えるかも。

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岩波書店 増補 復興の書店

9784006033583

現代文庫。“二〇一一年の東日本大震災で甚大な被害をうけた書店の復興に向けた苦闘を描き静かな感動を呼んだ名著に、二四年の能登地震で被災した書店の取材記を増補する。解説=日野剛広”。先日の『贈り物の本』イベント終盤で日野さんがもったいぶってたのはこの本のことでした。アーカイブもあるのでぜひ

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東洋館出版社 世界はうるさいままだけど

9784491063898

“自閉スペクトラム者が特定のテーマや知識、物事に強く惹きつけられること、またその対象を指す「特別な興味」(Special Interest)。いわゆる趣味とは異なり、いやおうなく引き込まれ、ともすればスーパーパワーとして単純化されがちなそれを、『世界は私たちのために作られていない』の著者 ピート・ワームビーが紹介します”。『世界は私たちのために作られていない』は定期的に売れていて、常備しています。新刊も期待。三好愛さんのイラストがかわいい。

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サッフォー シモーヌ 2026年冬号

9784911592014

茨城の書店・サッフォーから刊行になっての第2号目。今回は【特集1】フェミニズムから見たやまゆり園事件とその後の10年、【特集2】買春処罰は誰のため?の二本立て。

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朝日出版社 体の居場所をつくる

9784255014081

“摂食障害、ナルコレプシー、ALSなどの障害や病気の当事者。診断がつかない人、治療の道がない人、人種的マイノリティ――本書に登場する11名は、体に「問題」を抱えながら、日々の工夫の積み重ねで、どのように「体の居場所」をつくってきたのか”。ゲラをもらって一足お先に読みました。とてもおもしろかった……そしてサイン本にて予約も受付中。ただひとつ気をつけなくちゃいけないのは、ここで言われる「工夫」はあくまでも当人たちが自主的に行なっていることであって、それを理由に「社会(=他者)がなにもしなくていい」わけではないということ。障害の発生理由を個々の状態に求める&個々の工夫でどうにかすることでよしとしてしまう「障害の個人モデル」ではなく、社会のあり方にこそ「障害がある」と捉えその解決を試みていく「社会モデル」の意識&実践を前提にすること。こことセットで読んでもらいたい1冊です。たとえば『「社会」を扱う新たなモード』とか『「社会モデルで考える」ためのレッスン』とか。

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今週のお知らせコーナー

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・2月7日(土)は朝8時くらいから13時くらいまでの変則営業となります。ときわ書房志津店で開催されるイベントのお手伝いに行くためです。朝本屋。必死の起床。起きれなかったら死ぬ。起きても死ぬ。それが必死の起床ッ!!

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①定期読書会&イベント関連のお知らせ

・2月21日(土)14時〜16時 高橋くん読書会

→今回の課題本は、丹渡実夢『迂闊 in progress 『プルーストを読む生活』を読む生活』(本屋lighthouse)。満を持しての自社刊行物。1月の開催はスキップして、かつ土曜日開催ですのでご注意をば。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。

・『物語とトラウマ』ゆる読書会はいったん終了。一度別のワークショップ的なものを挟んでから、別のテーマで読書会をスタート予定です。

②〈特別イベント関連〉

・〈店内イベント〉2026年2月1日(日)13時〜15時 アドリアン・ダウプ『「キャンセル・カルチャー」パニックーーパニックを生み出す言説空間』(青土社)刊行記念イベント 「「キャンセル」という言葉があぶり出すもの、隠すもの」開催します。登壇するのは訳者の藤崎剛人さんとわたくし関口。司会は北村紗衣さんです。キャンセルカルチャー“現象”ってなに?という概略的なところから、書店の立場からキャンセルカルチャー(なるもの)について考えていくところまで、頑張ってついていく所存……。キャンセルカルチャーという「虚像」がどうして生まれたのか、そしてそれを元にしてさまざまな言説がなされていくことによる弊害……というのもまたSNS的なものが加速させた気もしています。選挙期間中になってしまいましたが、選挙後も世界は続いていくので、長期的視点を持って闘っていくためにも考えておきたいテーマだと思います。詳細と申込はこちらから

・〈新規店内イベント〉2026年2月8日(日)19時〜21時 スナック社会科vol.15「風雷社中クラファン応援企画・ガイドヘルプってなんだろう」を開催!これもまた選挙後に続いていく生活=抵抗のための足場のひとつ。詳細と申込はこちらから。基本的には無料で参加できます。

・〈出店イベント〉2月28日(土)11時〜17時、志津スモールBOOKフェス!@ときわ書房志津店に出店します。詳細はこちら。この日は幕張のお店はお休みです。

・〈出店イベント〉3月7日(土)11時〜15時、第23回西千葉ブックマルシェ@西千葉HELLO GARDENに出店します。詳細決まり次第またお知らせします。この日は幕張のお店はお休みです。

・〈出店イベント〉3月20日(金)〜21日(土)両日13時〜20時、北千住BOOK SODOM@北千住BUoYに出店します。詳細はこちら。主催の遊星Dによる書店演劇「書店からきた女」も開演。イベント全体は22日も開催していますが、ブース出店は20日〜21日です。幕張のお店はお休みです。

・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら

③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。現状iOSのみですが、Androidにも対応予定とのこと。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ

④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。

ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و

⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

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出版社の方へ:書評や本の紹介記事をこちらのレターにて配信することが可能です。執筆条件はこちらが叩き台になりますので、内容含め気軽にご相談くださいませ。

この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。

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