忘れていくものの記録260105〜18
1月5日(月)
目覚ましをかけなかったから9時まで爆睡、爆の睡。ひろこさんはおでかけ、私はお店の在庫を整理して実家に運び、帰宅してからは『失われたスクラップブック』。断片的な語りの群れが、『イメージ、それでもなお』と重なる。
Who would believe that there could be any one so cruel as to long for the decapitation of the luckless Pedro; yet the sailors pray every minute, selfish fellows, that the miserable fowl may be brought to his end. They say the captain will never point the ship for the land so long as he has in anticipation a mess of fresh meat. This unhappy bird can alone furnish it; and when he is once devoured, the captain will come to his senses.
不幸なペドロの断首という結末ほど残酷ななにかがあるかもしれないことを誰が信じるだろうか。利己的な船員たちは惨めな鶏がいずれにせよ死んでしまうと知っていて、毎分ごとに祈っていた。そいつらは、新鮮な肉がある可能性があるうちは船長が船を陸に向かわせることは絶対にないことも知っているのだ。この不幸な鶏が一羽いるってことが船長に気づかれちまったら、船長は正気を取り戻してしまうわけよ。
1月6日(火)
志津。年始のタイミングも絶妙に過ぎたため、特に普段と変わらない空気感。帰宅途中、道路で最近流行りの小さいスケボーみたいなもので遊んでいる小学生の女の子ふたりがいて、片方がわざと身体をぶつけにいって叫んでいたのだけど、その叫び声が「んんんうごぉぉぉおおお」みたいな野太さを放っていてとてもよかった。きゃー!!みたいなものじゃないのがよい。どこかの家からお皿かコップを割ったような音も聞こえてきたが、やはりきゃー!!みたいな声は聞こえてこず。無音。放心状態に陥ったのかもしれない。
おうち建築の見積もりを最終確認して、少し修正して、たぶんもう終わりな気がする。『失われたスクラップブック』が盛り上がりを見せている。
I wish thee no harm, Peter; but as thou art doomed, sooner or later, to meet the fate of all thy race; and if putting a period to thy existence is to be the signal for our deliverance, why—truth to speak—I wish thy throat cut this very moment; for, oh! how I wish to see the living earth again! The old ship herself longs to look out upon the land from her hawseholes once more, as Jack Lewis said right the other day when the captain found fault with his steering.
ペトロ、もう君が傷つかないことを願っているよ、たとえ汝の運命が決まっていたとしてもね。遅かれ早かれ汝はそこに行くのだし、汝の存在に終止符を打つことが我々の救済の予兆になるのなら、まさにこの瞬間に汝の喉を掻き切ってしまいたい! どれだけもう一度地上を目にしたいと思ったことか! このおんぼろの船だって、もう一度陸地を見たいと願っているのさ。船長が舵取りを間違ったことに気がついたあの日、ジャック・ルイスが正しくも言ったようにね。