新刊チェック(26/02/01-07)&お知らせ
ついに始まったアニメ『違国日記』ですが、何度味わっても槙生が朝にかけた「15歳の子供は こんな醜悪な場にふさわしくない(中略)もっと美しいものを受けるに値する」という言葉に、ほんとそうだよね……となります。肝心の1巻が再入荷待ちですが、アニメからでもおすすめです。
どうも2月に国会議員を選ぶ選挙をやる気配が濃厚ですが、美しいものを受けるに値するのは子どもだけじゃないですし、醜悪な場=世界を生み出さない政治家を選びたいですね。でもこんな急な選挙だと海外在住の人は投票が間に合わないスケジュールになるとか、2月だと豪雪地域の人は投票に行けない可能性が高いとか、つまり当然の権利が侵害されているのに気にも留めずに「今やると都合がいいから」と選挙をやろうとする政治家って、まさに醜悪だな〜とか思うんですけどね。
と、オープンしました投稿にも書いたんですが、何度書いてもいいでしょう、これは。政治というものは私たちが「美しいものを受ける」ための環境を整備するものなので、その役割を担う人たち=政治家には気軽にああしてほしいこうしてほしいと言っていいものなのです(その要望を聞いてできるかぎり実現しようとするのが政治家の仕事だから)。という前提が、悲しいことに共有されていないのが現状の日本社会なのだと感じています。「お願い」「頼む」ということへの申し訳なさ、苦手意識、といったものをほぐしていくような声掛けができるといいのではないかとも思います。真面目に頑張っている人ほど「自分でどうにかしなくちゃいけない」と考えてしまいがちなので……。あるいは、責任感が強いからこそ他者=政治への批判ができなくなってしまっている人もいるはず。そういう人には『違国日記』を読んだり観たりしてもらいたいですね。他者=社会=政治に物申すことはこの世界を醜悪な場にしないために必要なことであって、つまりあなたの周りにいる人たちへの責任を果たすこととも同義なのだということ。そういうことを間接的に教えてくれるというか、気がついてもらえるといいな……。そしてタライの漢字も書けるようになる!臼の中に水を入れて皿を敷く!
タライの漢字。
新刊チェック(26/02/01-07に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます
岩波書店 翻刻 世界 創刊号
9784000617413
“敗戦から四カ月余、不安と混乱の中で誕生した『世界』。今こそ読み返すべき創刊号を、新字新かなに改め翻刻”。いま読むと「なに言っとんじゃおめえは〜!」みたいなこともあるだろうけど、それでも1945年の日本社会で発せられた言葉を「いま」読むことは大きな意味を持つはず……。
春秋社 花と少女の日本文学
9784393441725
“花はいつから、女性のイメージと結びつくようになったのか? 記紀神話の石長比売と木花之佐久夜毘売から、『源氏物語』の紫の上と女三の宮、『東海道四谷怪談』から京極夏彦『絡新婦の理』まで、日本文学における花の表象と性愛・生殖との関係を考える”。『恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』の著者ですね。こっちも再発注しておこう……。
文一総合出版 鳥たちの素敵な名前の物語
9784829975183
“スズメの語源は「ちゅんちゅん鳴く鳥」,フクロウは「父を喰らう」不吉な鳥?59種の鳥の名前の由来を,歴史や文化,古典をひもときながら解説する”。“観察・識別だけに止まらない,鳥の深い楽しみ方を紹介する本として,鳥好きだけでなく,歴史好きも含めて多くの人におすすめできる一冊”。名前の由来や経歴を知る・考える、というのは素晴らしいんですよ……なんかね……グッとくるものがある……そういえば『時間旅行者の日記』を出したばかりの藤岡さんが、新種のエビの命名してましたね。ヨリパンダメリタヨコエビ。
ぱる出版 ヴェルグルの自由貨幣
9784827215847
“シルビオ・ゲゼルは主著『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』で、時間の経過とともに減価する自由貨幣の思想と理論を展開。本書はその理念を体現すべく唯一の実験、第一次大戦後の超インフレに苦しんだオーストリアのヴェルグルで1932~33年に取り組まれた運動を詳細に追跡したドキュメント”。資本主義で凝り固まった世界をほぐすには「お金の価値を失くす」仕組みが必要だよね、というような話を先日していたので個人的に気になる1冊。仮にうまくいかなかった歴史だけが綴られていたとしても、なにかヒントになるものがあるはず……。
朝日新聞出版 プレイ・ダイアリー
9784022521279
“演じる私、テキストを読む私はいつだって暴力的で、つねに暴力にさらされている”。大前粟生、新作小説。日記と演じること……これは明らかに丹渡実夢『迂闊 in progress〜』につながる1冊……!!
今週のお知らせコーナー
仲西森奈『ホームページ』(本屋lighthouse)今月末ごろ、刊行です。18日(日)に開催の京都文フリにて、著者仲西さんによる初売りもあります(こー34、作家の山内優花さんのブースにて)。お楽しみに。
①定期読書会&イベント関連のお知らせ
・2月21日(土)14時〜16時 高橋くん読書会
→今回の課題本は、丹渡実夢『迂闊 in progress 『プルーストを読む生活』を読む生活』(本屋lighthouse)。満を持しての自社刊行物。1月の開催はスキップして、かつ土曜日開催ですのでご注意をば。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。
②〈特別イベント関連〉
・〈店内イベント〉2026年1月11日(日)終日、『贈り物の本』刊行記念イベント「贈り物を頂き、誠にすいません」は無事終了。トークイベントのアーカイブが販売中です。
・〈店内イベント〉2026年2月1日(日)13時〜15時 アドリアン・ダウプ『「キャンセル・カルチャー」パニックーーパニックを生み出す言説空間』(青土社)刊行記念イベント 「「キャンセル」という言葉があぶり出すもの、隠すもの」開催します。登壇するのは訳者の藤崎剛人さんとわたくし関口。司会は北村紗衣さんです。キャンセルカルチャー“現象”ってなに?という概略的なところから、書店の立場からキャンセルカルチャー(なるもの)について考えていくところまで、頑張ってついていく所存……。詳細と申込はこちらから。
・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら。
③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。現状iOSのみですが、Androidにも対応予定とのこと。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ
④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです。旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。
⑤ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و
⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。
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この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。
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