新刊チェック(26/04/12-18)&お知らせ

本屋「に」行けないなら、本屋「が」行くしかない
本屋lighthouse 2026.03.25
誰でも

今日はこのあと国会前のデモに参加します(ので18時に閉店です)。意外に思われるかもしれませんが、デモの類に参加するのはこれが初めてです。

「みんなで同じことをやる」という枠組みが苦手で、思えばサッカーをやっていたときも準備運動はひとりでやりたいタイプでしたね……(ゆえに集団行動や上下関係の掟が重視される高校サッカー部では先輩に目をつけられていたわけですが)。チームプレーと規律的な(どこか強制感を覚えさせる)集団行動は別物で、デモに参加しつつもみんなで練り歩いたりコールしたりの輪に参加せずにいることは前者に必要な要素だとも思います。デモの現場も多様であって然るべき。ということで、今日の私は路傍で本を読んでいます(でも雨なんだよね、どうやって読もう……)。透明ばバックパックを入手したので、こいつを背負って参加するのです。

本日のお品書きです。透明なバックパックに現実を見据える本と元気が出る本が詰まっていますね。

本日のお品書きです。透明なバックパックに現実を見据える本と元気が出る本が詰まっていますね。

政治と社会がまっとうでなくなると、娯楽産業は簡単にダメになります(いずれはすべての産業がダメになるし、今回のホルムズ海峡閉鎖で石油を使うあらゆるあれこれがダメになろうとしている……)。本屋lighthouseは政治・社会関連でなにか悲しいことや醜悪なことが起きると、そのあとしばらく売上が激減します。つまりこの1ヶ月ほど(なんなら開業してからずっと間歇的に)苦しいわけですが、それはお客さんの多くが政治や社会の動向に真っ直ぐに向き合っている証拠だし、たとえばデモがある日は「みんなデモに行っているんだな」とか思って頼もしく感じてたりするわけです。

だけど、それでもやはり売上がないのは苦しいし、よく考えたらデモに行っている(あるいは家で倒れている・お布団で蜂起している)人たちは、本当はその時間とお金で本を買ったり読んだりしたいかもしれない、というかそうであろう、デモなんかやらなくていいならそれに越したことはないのだ、そしてやっぱり売上がないのは苦しい(2回目)。つまりこういうことなのです。本屋「に」行けないなら、本屋「が」行くしかない。

いちおうSNSでおおっぴらには言わないほうがいいな、と思って明記はしていませんが、持参した本はその場で買ってもらって大丈夫です。お店にある在庫なら持って行くこともできるので、今日は間に合わずとも今後現場で受け取りたい本があれば連絡ください。現金・クレジット(タッチ決済のみ)・QR決済(楽天&ペイペイ)に対応しています。誰かになにか言われたら「本の受け渡し場所がここ=デモ現場になっただけです」と言いましょう。本屋に行けない状況を作った政治が悪い。

私はおそらくどこでどうすればいいかわからなくなっているので(雨で本も読めず!)、同様にわからなくなっている人は一緒に佇みましょう。デモ現場でどうすればいいかわからなくなってもいい。なにもできず帰ってきてもいい。ただ雨に打たれて帰ってくる、収穫なしの数時間。平和じゃなきゃこんなことはできないよね。贅沢な娯楽。

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新刊チェック(26/04/12-18に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます

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柏書房 悲しい話は今はおしまい

9784760156566

“これは私が喜びに罪悪感を抱くのではなく、社会と向き合う原動力に変換することを学んだ話である。そして、その近くにいたたくさんの人たちの話でもある。友人たちの前向きさや気楽さ、喜びも政治的実践も諦めない姿は、私にとって星の光だった”。小沼さんのエッセイ集。楽しいことをして、元気を充電して、大変なことや面倒なことに向き合って、楽しいことがもっと楽しくできるようになって、また向き合って、の繰り返しで人類は歴史を紡いできたわけです。やるぞ。予約受付中

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ミシマ社 朽ちて死ぬ自由

9784911226322

“今の社会では、老いも死も、あまりにシステムに管理されすぎているのではないか。憧れる老い方のヒントは、ぼけのあるお年寄りたちの超然としたあり方と、粛々と循環を繰り返す山の植物や動物たちにあった”。「宅老所よりあい」村瀬さんの新刊。朽ちて死ぬ自由。朽ちて死にたいね。そのための世界平和だね。戦争反対。

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リトルモア 水俣からあなたへ 9人の写真家が見つめた水俣病の70年

9784898156216

“1960年から水俣に通いつづけ、水俣病患者やその家族の暮らし、社会運動を記録してきた9人の写真家の写真を収めた一冊”。今日の新入荷だった『ジグざぐ 水俣』『ジグざぐ ハンセン病』とあわせて読みたい1冊ですね。写真といえば『イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』もとてもよかったです。

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人文書院 第二次世界大戦再考

9784409511244

“本研究班では、あえて特定の人物に焦点を当て、個々の経験と大文字の「大戦史」との関係性を問うことで、通説的な第二次世界大戦像に再考を促す視座を提示することを目指した”とあるように、少し違った観点からの1冊かもしれません。いずれにせよ大事な本ですね。あと、なんだかんだで第一次大戦も忘れちゃいけなくて、『1913 20世紀の夏の季節』(河出書房新社)という本が気になっているのだけど、版元品切れ。実はアウトレット本で1冊在庫があるので、店頭でチェックしてみてください。

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日記屋月日 季刊日記 2号

9784991358425

日記って歴史資料=アーカイブとしても非常に大きな意味があるんだよな……と最近強く感じています(だからこそ今年のテーマに掲げたわけだけど)。先述の『1913 20世紀の夏の季節』は著名人の動向がコンテンツだし、『季刊日記』も同じだけど、別に出版されていない日記だって大事な歴史になるのだから、そこに差異はない。生存=抵抗の歴史を残していきましょう。なにはともあれ本書は楽しみ。予約受付中

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フィルムアート社 階級と「私たち」のゆくえ

9784845923090

河野さんの新刊ですね。“階級ではなく格差という言葉が選ばれることの多い日本社会。格差という言葉が選ばれるとき、何が隠蔽されているのか? 「階級先進国」イギリスの映画および文学を読み解いていくことで、格差が隠すもの、そして階級のまだ見ぬ可能性を探る”。文学批評と映画批評、どっちも社会を変えるために必要なものです。娯楽産業がダメになると社会もダメになる。逆もまた然り。

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今週のお知らせコーナー

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①定期読書会&イベント関連のお知らせ

・3月28日(土)14時〜16時 高橋くん読書会

→今回の課題テーマは、「ここ最近の読書」。3月20日〜22日に開催の北千住BOOK SODOM@北千住BUoYにも高橋くんが演者として出演することもあり(稽古!)、ゆるめのテーマでゆるりとやります。土曜日開催なのでご注意をば。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。

・『物語とトラウマ』ゆる読書会はいったん終了。また別のテーマで読書会をスタート予定です。

②〈特別イベント関連〉

〈今週末!店内イベント〉2026年3月29日(日)13時〜15時 『男と女とチェーンソー――現代ホラー映画におけるジェンダー』刊行記念~ホラー映画を生き残るには?ファイナル・ガールの誕生と成長、その周辺~、開催します。登壇者は訳者の小島朋美さんと北村紗衣さんです。詳細と申込はこちらから

・〈店内イベント〉2026年4月2日(木)18時〜19時30分 未読本の読書会@本屋lighthouse(主催:ほんの入り口・服部健太郎)を開催します。入り口での恒例イベント、幕張にて出張開催。服部さんがとってもとっても楽しみにしているので、みなさまぜひご参加を。詳細と申込はこちら

・〈店内イベント〉2026年4月11日(土)13時〜15時 仲西森奈『ホームページ』(本屋lighthouse)刊行記念イベント「記憶みたいな千葉をめぐって ――市川、船橋、幕張、松戸――」を開催します。登壇するのは仲西さん、『迂闊 in progress 『プルーストを読む生活』を読む生活』の丹渡実夢、そして『千葉ルー』の済東鉄腸でございます。3人の意気込みコメントだけでもお腹いっぱいになるレベル。詳細と申込はこちら。配信(アーカイブ)もございますゆえ。

・〈刊行記念イベント〉4月12日(日)19時30分〜21時、東京・三軒茶屋のtwililightにて「仲西森奈×友田とん「“視線”を編みなおす」」を開催してもらいます。仲西さんの新刊『ホームページ』は今後もいろいろと動きがありますので、要チェックです。ものづくりとかDIYとかそういうワードにピンと来ちゃう人はぜひ。配信もありますので。詳細と申込はこちらにて

・〈店頭フェア開催中〉「Write down your voice.」という日記プロジェクトを始めました。この世界を生き抜くための日記。そしてこの世界を変えるための日記。それを私たちの「声」で作っていくプロジェクト。店頭に設置した共有の日記帳に「あなたの日記」を書き込んでいく試み。気軽にそして真剣に、ご参加ください。詳細はこちら

③読書のSNS&記録アプリ「Reads」のアカウントも取得、運用しています。個人的に読んでいる本を中心に紹介、ただただ楽しくやっております。ウェブストアでは「最近Readsで紹介した本」カテゴリも作りました。現状iOSのみですが、Androidにも対応予定とのこと。見るだけならウェブブラウザでもできるので、ぜひチェックしてみてください→本屋lighthouseのページ

④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです旧ストアは完全に停止しています。TシャツなどのグッズはSUZURIで販売中です。

ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و

⑥2024年5月より営業時間を変更しました。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

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出版社の方へ:書評や本の紹介記事をこちらのレターにて配信することが可能です。執筆条件はこちらが叩き台になりますので、内容含め気軽にご相談くださいませ。

この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。

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