新刊チェック(24/05/05-11)&お知らせ

新刊チェック(24/05/05-11)&お知らせ
関口竜平(本屋lighthouse) 2024.04.18
誰でも

先週の予告どおり営業時間変更のお知らせを再度、冒頭にて……。

2024年5月より営業時間を変更します。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。

また、今週の土日は出店などなどで営業予定に絶妙な変化があります。

・20日(土)→西千葉ハローガーデンで開催される「Nishi-chiba book garden by kamebooks」に出店のため、幕張のお店は基本的にはお休みです。出店時間が15時30分までなので、元気があれば夕方から営業します。17時に間に合えばいいかな、くらいのイメージです。たぶん20時くらいまで。・21日(日)→羊文学のライブを観にいくので11時〜15時までの営業になります。早起きできれば10時くらいからあいているかもしれません。日曜日の私、がんばってください。

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新刊チェック(24/05/05-11に刊行予定の本) *入荷は少し遅れます

慶應義塾大学出版会〈声なき声〉のジャーナリズム9784766429633https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784766429633

“『真相深入り!虎ノ門ニュース』や『ハートネットTV』、『クィア・アイ』といったTV番組の言説構造の分析から、情報の送り手と受け手の関係性を編み直し、ジャーナリズムが〈声なき声〉をいかに掬い上げ、活性化すべきかの方途を探る”。ポップな装丁ですが、中身はガチガチの人文書、という感じでしょうか。副題は「マイノリティの意見をいかに掬い上げるか」

文藝春秋台北プライベートアイ9784167922238https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784167922238

文庫。“探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話”。2021年の単行本が翻訳ミステリー大賞とかとってましたね。やっぱり最近は3年で文庫化の流れですね……。

文藝春秋他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ9784167922092https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784167922092

文庫。ブレイディみかこ。“感情的な共感の「シンパシー」ではなく、意見の異なる相手を理解する知的能力の「エンパシー」。この概念を心理学、社会学、哲学など様々な学術的分野の研究から繙く。うまく活用するために、自治・自立し相互扶助のアナキズムを提唱”。これもやはり3年……。

河出書房新社理由のない場所9784309468020https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309468020/

文庫。イーユン・リー。こっちは4年。読もうと思って読めていない作家の筆頭……。『千年の祈り』は文庫化済み。『もう行かなくては』は単行本で2022年刊行……もう2年経つのか……。

早川書房ヴィクトリア朝時代のインターネット9784150506094https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784150506094

文庫。ハヤカワ文庫お得意のNTT出版からの文庫化ですね。単行本の書誌情報のほうがちゃんと載っているのでそっちも載せておきます。“かつてない距離を即時に越えるコミュニケーションを可能にした電信。その発明史と、19世紀の欧米社会に与えた大いなる影響を描く”。

筑摩書房沖縄について私たちが知っておきたいこと9784480684790https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784480684790

新書。“沖縄の基地問題を理解し、その解消を目指すためには、まず、沖縄が日本に併合された経緯やその後何度も本土のために犠牲になった歴史を知らなければならない”。日本の植民地支配の歴史はアジア各国に対してだけではなくて、沖縄とアイヌもそのひとつなのだということ、忘れがちだと思います。

創出版街の書店が消えてゆく9784904795804https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784904795804

社名を冠した雑誌『創』で定期的に特集されていた本屋特集の掲載原稿をまとめたものだと思いますが、寄稿者も取材を受けている本屋もみんな男性で、ひとりも女性およびそのほかのジェンダーがいない、というのもなんというかまあ、この業界の凋落の一因なんじゃないの?と思いますね。本が娯楽品であり、娯楽品を買う余裕が特にマイノリティ属性を持つ者から奪われているのだ、ということを理解しないうちは、出版業界の状況は変わらないでしょう。本(屋)の魅力を高めようが、それをうまく伝える方法を見つけようと、カフェやイベントで集客と利益率を上げようと、娯楽にお金をまわすことができない者らにとってはどうでもいいことです。つまり先日の書店支援政策も、結局のところ余暇を楽しむ余裕のある者らにだけ利益のある取り組みにしかならないと思います(本を買う余裕のない者がカフェやイベントのお客さんになると思っているのなら、あまりにも愚かですよね)。

学芸出版社WORKSIGHT[ワークサイト]23号9784761509309https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784761509309

特集:料理と場所。今号も豪華な執筆陣ですが、普段のよりエッセイ要素が強い号かもしれません。

大和書房すし本9784479320876https://www.daiwashobo.co.jp/book/b10045390.html

文庫。情報が少なくてあれなんですが、謎に気になる1冊です。副題は「海から上がって酢飯にのるまで」。乾いた寿司は殺す……。

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今週のお知らせコーナー

①定期読書会関連のお知らせ・5/4(土)14時〜16時 高橋くん読書会 *今回は土曜日開催です→今回の課題本、もといテーマは「掃除に関する本」とのこと。実用書ど真ん中から物語内の描写まで。ようはなんでもあり。特に申し込みは不要です。自由参加。ツイキャスでも流します。zoom参加希望者はbooks.lighthouse@gmail.comまで連絡ください。

・5/26(日)14時〜16時 『物語とトラウマ』ゆる読書会→今回の課題本は多和田葉子の『地球にちりばめられて』です。詳細はこちらから

〈新規イベント〉5月18日(土)19時〜21時、江古田の本屋・百年の二度寝さん主催でジュンク堂の福嶋聡さんと対談します。詳細はこちらから……なんですが、私がタイに行っている間に告知がなされ、さらにその間に満席になってしまっておりました。音声のみのアーカイブ販売はあるようなので、そちらをお待ちくださいませ。なお、この日は幕張のお店は終日おやすみ。日中は百年の二度寝店内にて出張・本屋lighthouseを開催します。私はいつもどおり二度寝をしてから二度寝に向かいます。よろしくお願いします。

③5月11日(土)に山内尚さんと清水えす子さんをお招きしてイベントを開催します。詳細とトークイベントの参加申込はこちらから(お茶会は自由参加です)。『ノンバイナリースタイルブック』『シミズくんとヤマウチくん われら非実在の恋人たち』の2冊のセット販売もしています。ご都合に合わせてぜひ。店頭受取も可能なので、ご希望の場合はウェブストアは通さず直接連絡ください

④ウェブストアを移転しました。新ストアはこちらです旧ストアは完全に停止しようと思っていたのですが、無料プランに切り替えても7月くらいまで有料のままなので、Tシャツ売場にしました(新ストアにはTシャツ作成機能がないので)が、こちらもTシャツ作成機能が終了したのでSUZURIに移行しました(ただいまセール中!)。

ブルースカイのアカウントを開設していました。なお、Twitterの運用はほぼ終了しました。緊急連絡やDM利用などは続けます。あと、Twitterでしか告知ができない/していないアカウントに関わる告知なども、当面の間は続けます。通常のお知らせ系はほかSNSにて同時並行的におこないますので、ご都合よろしいものでチェックしてください。各種リンクはこちらにまとまっていますので、よーちぇけらー٩( ᐛ )و

⑥2024年5月19日(日)の文フリ東京を目標に、本屋運営に関するあれこれを書き連ねたZINEを作ろうと考えています。本屋の始め方とか続け方とか、そういう参考になるものは多ければ多いほどいいので、本屋lighthouse的本屋ノウハウZINE的なサムシングをば……。どちらかといえば実用書的な、テクニカルな話をしたいと思います。なので『ユートピアとしての本屋』とはまた違った角度から本屋を考える1冊になるので、あわせて読んだりすると私がよろこびます。ということで、どういうことが聞きたいか/知りたいか教えてください。目次が決まらなくて書き出せないのです。ちんちくりん。この記事へのコメントやbooks.lighthouse@gmail.comなどへ遠慮なくどうぞ。よろしくお願いします。

⑦ニュースレターサイト「the letter」でも新刊チェック記事などの配信を始めました。このニュースレターサイト=substackは日本語対応していなくてですね、登録などでまごついてしまう方もいるだろうな……ということで同時配信(私もまごついている)。有料記事とweb灯台よりコンテンツは、当面substackのみで配信します。

⑧2024年5月より営業時間を変更します。土日祝日はこれまでどおり12時〜19時での営業ですが、平日の営業時間を14時〜21時に変更。いままでより2時間後ろにずらします。会社帰りにも寄りやすくなると思うので、ぜひ帰り道に……。という大事なお知らせを末尾で最後にもう一度。

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出版社の方へ:書評や本の紹介記事をこちらのレターにて配信することが可能です。執筆条件はこちらが叩き台になりますので、内容含め気軽にご相談くださいませ。

この新刊チェックは無料にて配信していますが、投げ銭はいつでも大歓迎でございます(50円以上から設定可能ですので、気前が大変よろしいときなどにこちらからお願いします)。

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